1日だけ、キミの彼女。

璃久くんの言葉を受けた香坂さんたちは、気まずい表情をしながら小声で謝ってくる。


「……ごめん」


そして、すぐさま逃げるようにその場から立ち去って行った。


私はもう、驚きと感激で、何も言葉が出てこなくて。


ねぇ、どうしよう。なにこれ。


璃久くんが、私のことをかばってくれた。


私、彼のことをずっと避けたりして、ひどい態度を取ってたはずなのに。


やっぱり璃久くんは、優しすぎるよ。


それに、今の彼の言葉。あれは、本気なのかな……?


思わずへなへなと座り込んでしまった私の前に、璃久くんがしゃがみこんで、目線を合わせてくる。


「ケガはない?」


「うん、大丈夫」


「よかった」


「あのっ、ありがとう、璃久くん……」


ドキドキしながら私が礼を言うと、璃久くんが下に落ちていたヘアピンを拾ってくれる。


そして、先ほどと同じようにまた私の髪につけてくれた。