1日だけ、キミの彼女。

「おいっ、お前ら何やってんだよ!!」


すると、次の瞬間どこからともなく大きな怒鳴り声が聞こえてきて。


ハッとして顔を上げたら、なんと、香坂さんたちの向こう側に璃久くんが怖い顔をして立っていた。


「えっ、ウソ!」


「加賀見、くん……」


それに気が付いた瞬間、真っ青な顔をして固まる香坂さんたち。


私も驚きのあまり言葉を失う。


ど、どうしよう、璃久くんに見られちゃった……。


璃久くんは、香坂さんたちをじっと睨みつける。


「今、結奈になんて言った? 俺に言い寄るなって? 言っとくけど、結奈は俺に言い寄ってきたりなんかしてねぇから。俺が結奈のそばにいたくて勝手にいるだけなんだけど、文句ある?」


思いがけない彼の発言に、心臓がドキンと大きな音を立てて飛び跳ねた。


「そんな……っ」


「う、ウソでしょ……」


香坂さんたちも目を丸くしている。


璃久くんは呆然とした顔で立ち尽くす彼女たちの間をすり抜けて、私の目の前までやってくる。


そして、私の腕をギュッと掴むと、彼女たちのほうに向きなおり、こう言い放った。


「ウソじゃないよ。だから、結奈に謝れよ。今度彼女に何か酷いこと言ったら、俺が許さないから」