1日だけ、キミの彼女。

2時間目が終わった後、日直の私は先生に頼まれて提出物のノートの山を職員室へと運んでいた。


それにしても、重いなぁ。


この量を一人で持つのは結構大変かもしれない。


左右によろめきながらも落とさないよう慎重に廊下を進んでいく。


するとその時、前から走ってきた人にぶつかりそうになり、よけようとしたらうっかりバランスを崩してしまい……。


「きゃっ」


そのまま後ろに倒れそうになったところ、瞬時にうしろから誰かが抱きとめるようにして私の体を支えてくれた。


「おい、大丈夫?」


ハッとして振り向くと、うしろに立っていたのはなんと、加賀見くんで。思わずドキッと心臓が跳ねる。


「か、加賀見くんっ」


まさか、彼が助けてくれるなんて。


「そんな重たいもの一人で運ぶなんて無理だろ。貸して。俺も手伝うから」


加賀見くんはそう言うと、私が手に持っていたノートを半分以上奪い去り、そのまま手で持ってくれた。