1日だけ、キミの彼女。

「どうなのよ、結奈~」


「そ、それはっ」


どうしよう。ファーストキスだなんて、そんなこと加賀見くんと打ち合わせしてないよ。


なんて答えたらいいの……。


みんなの視線が一気に私に集中して、熱を持ったますます顔が熱くなる。 


お願いだからもう、勘弁してよ~っ。


そしたら次の瞬間、ふわっと頭の上に何かをかぶせられたのがわかった。


えっ……?


隣に座る加賀見くんが、私の肩をそっと抱き寄せ、みんなに向かって言い放つ。


「悪いけど、これ以上は俺のだから見せらんない」


「……っ」


思いもよらないセリフに、心臓がドクンと大きな音を立てて飛び跳ねる。


ど、どうしよう。なんだか加賀見くんがものすごく甘いような気がするんだけど、気のせいかな。


こんなことされたら、私……。


「きゃー!」


杏ちゃんたちの悲鳴が響き渡る中、私の頭の中はもう沸騰寸前だった。