1日だけ、キミの彼女。

まるで私が怖がっていることを察したかのようにそんなふうに言ってくれる彼は、やっぱり優しい。


なんだかとても頼もしく見えてしまう。


「ありがとう」


加賀見くんがそばについていてくれる、そう思ったら少しだけホッとした。


だけど、いざ中に入ってみると、想像以上の恐怖が私を待ち受けていた。


真っ暗な空間の中で、突然襲い掛かってくるゾンビや、何もないと思われたところからいきなり飛び出してくる包帯男。


うしろから急に笑い声が響いてきたり、光る火の玉が見えたり。


加賀見くんは終始平気な顔をしていたけれど、隣にいた私はずっと泣きそうだった。


加賀見くんの服の裾にギュッと掴まったまま、必死で叫びたくなるのをこらえる。


だけど、そろそろ出口かなという場所まで来たところで、突然後ろから肩をポンと叩かれて。


何かと思い振り返ったら、そこにはなんと、血まみれの髪の長い女の人が立っていた。


「ゆる……さない……」