時計の秒針が、2回目の12を指した。


彼を起こさないように、そっとベッドをでて
白い紙にメモを残した。


急用ができたので、でかけてきます。


身支度を整え、扉に手をかけようとした時
振り返りそうになる。


小さく息を吐き、扉を開けると、
自分の気持ちに蓋をするように
静かに閉めた。