「お母さん」 今は亡き最愛の人の墓前で語りかける。 四季折々で全く違う姿を見せる 思い出が詰まったこの町で その人は眠っている。 永遠に待てど来ない母の帰りを 待ちながら私は生きている。 いくら語りかけても、どんなに願っても もう二度と母は戻っては来ない。 頭ではわかっていながらも自然に この場所へと導かれるように 赴いてしまう。