「やだ…離してよ陸斗。」 「離さねぇ。」 そういった陸斗はまたぎゅっと力を込めた。 そのせいで体が動かない。 手首が痛い。 自分で死のうとやった事なのに、今更怖くて震えてきた。 一度震え出したら止まらなくて…アタシの手からはカミソリが落ちた。