アタシがそう呟いた瞬間、陸斗は目を見開いた。 その姿を見るだけで、聞かなくても陸斗が動揺しているくらい分かった。 「陸斗…どうしよう…お母さんが…!!」 次第に不安が大きくなり、アタシを押し潰そうとする。 冷静さを失ったアタシは、今起こっている事が受け止められず立ち尽くす…。 「とりあえず…病院行くぞ!」 足が動かないアタシの手を引っ張った陸斗は走りだす。