「もう…!お母さんってば!」 次の日。 休みをもらっていたアタシは、お母さんの病室のドアを開けるなりそう叫んでいた。 本当にお母さんは懲りない人だ。 「ちゃんと寝てなきゃダメでしょ?」 「はーい。」 目の前で膨れっ面なお母さんはアタシの言ったとおり、しぶしぶ布団に入る。 アタシはそんなお母さんに少し笑いながら、持ってきたリンゴを切り始めた。