* * *
────そしていよいよ放課後。
昨日、八雲先生に言われた通り、プログラム準備のお手伝いのため国語準備室へと向かっている。
私の他にも違うクラスから何人かお手伝いさんがいるのかな?
その方がきっと作業もスムーズだし。
葵くんは、教室で待ってるって言ってくれた。
ここに向かう前も、「ふたりきりにはならないこと」と釘を刺された。
だから……出来れば早く終わるのが理想だ。
───コンコンッ
「失礼します……雨野ですが」
そっと準備室のドアを開く。
コーヒーのいい香りが鼻をくすぐる。
「あ。来たね。入っていいよ」
「は、はい……」
────あれ、私しかいない?



