「……まさか。相手はあのモテ教師の八雲先生だよ?それに八雲先生のことは入学して初めて知ったもん」
私や……私の家族と接点なんてない。
「まだ調査の段階だよ。でも警戒しとくに越したことはないだろ」
「そうかもしれないけど。でも、私はただのお手伝いだよ?それで、明日は準備室で作業があって───」
それだけだよ、と付け足そうとしたのに。
「相手がアイツだったら、俺がやだ」
……え?
頬杖をついたその手で口許を隠した葵くん。
葵くんが、やだ……?
「……やだって、あの、護衛として心配してくれてるのはありがたいけど。葵くん、それもからかってるの……?」
再び視線と視線が交差して、高鳴る鼓動に私は耐えきれず目を伏せた。



