【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



私は海ちゃんの一言で全てを悟った。


国語教師、八雲貴臣(やぐも たかおみ)。


私の隣のクラスを担任する先生だ。


艶のある漆黒の髪、少しタレ目がちの甘い瞳。


綺麗な二重を際立たせる涙袋のはしっこに小さなホクロがある。


情報収集した女子の話によれば26歳らしい。


年の差を感じさせない容姿やスタイルは極上だった。


その名前は入学してから耳にしない日はないだろう。


うちの学年では葵くんが郡を抜いて一番イケメンでモテると思う。


でも八雲先生の人気は、もしかしたらそれ以上かもしれない……。