【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



ようやく眠りにつけそうって頃にはもうすっかり朝だった。


たぶん……いや、目を閉じてものの数分。


なにかが迫ってくる気配を感じて再び目を開くと、



「ん……ん~~っ……」



目の前には気持ちよさそうに寝息をたてる雨野の顔があった。


は?

なにこれ。

なんでここまで転がってきてんの?


ここは俺のテリトリーのはずだろ。



……近すぎ。


陶器のように白い肌、桜色の唇、影を落とす長いまつ毛、色素の薄い茶色い髪。


俺の胸に、雨野の手があたってる。


無防備なんてもんじゃないだろ。


雨野の全部が、あまりにも近すぎる。



……お前は俺の理性ぶっ壊すつもり?