葵くんってば本気で言ってるんだったらさすがに過保護すぎる……。 からかってるだけなんだとは思うけど。 立ち上がり洗面所まで向かおうとした直後。 ────ゴトンッ!!! 「ヒィ……!!!」 玄関から聞こえた物音に、私はその場で動きを止める。 パタパタと走り去っていくような足音と気配に心臓がざわついた。 な、なに……? 「雨野、ここにいて」 瞬時に立ち上がった葵くんは私の腕をひいてリビングに引き戻した。 そして玄関に向かった葵くんは、ドアに備え付けられているポストを開いている。