【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



欲情しないって……。


全然それで構わないけど年頃の女子としてはショックじゃないわけではない……。


そもそも護衛を逆手にとったみたいな発言するなんて、葵くんはズルいよ。


言い負かされた私はぷいっと葵くんから顔を逸らそうとしたのだけど、



「お前、髪濡れてんじゃん」


……と、私の胸まで伸びた髪の先をつまんだ。



「ムキになんないで早く乾かしておいで?」


「わ、わかってるよ……」



急に子供扱いするみたいな口調だ。



「乾かせんの?俺がしてあげようか?」


「そこまで頼んでないよ……っ」


「自分で出来る?」


「……当たり前でしょ。出来るってば。子供じゃないんだからっ」