【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



「当然じゃないの?今ここは護衛である俺の部屋だよ?」



葵くんが得意気にそう言うと、私へと視線をスライドさせた。


がっつり葵くんのテリトリーであるリビングに侵入し、あろうことか私はぺたんと座っている……。



「あ……」


「雨野の方が不法侵入じゃない?」



葵くんは口角を持ち上げて、私にフッと笑ってみせた。



「……っ、もういいよ!」



納得いかないし不服ありだけど、これ以上反論出来そうもない。


なによ、葵くんのバカ……!!



「でもこれでわかったんじゃない?雨野が風呂場で襲われても俺は余裕で助けてやれるってこと」


「余裕で……?」


「余裕だろ。欲情しないって言ったよね?」



………完 敗。


ようは私の裸を見てもなんとも思いませんってことでしょ……!?