【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?




────バンッ!!!



「ちょっと……っ、葵くん!!」



急いでパジャマに着替えた私は怒りに満ちていた。


髪も乾かさず、一目散にリビングに飛び込んだ。


これより異議申し立てをする!!



「ん?」


ずいぶんと涼しい顔して振り返ってくれるよね!?



「ん?じゃないよ!さっきのは不法侵入でしょ!葵くんを覗きの罪も含めて今から事情聴取だよ……!」


「は?」



警察官の娘としてもここは絶対に譲れない。



「人が……お風呂に入ってるのにノックもしないなんて……っ!!」


「まだ入ってるかと思ったんだよね。女子は風呂長いって言うでしょ?」


「え……ま、まぁ。私は割と早い方で……」


「タイムアタックでもしてんの?」


「いや、それだともっと早い記録出したことも……って。今そんな話しじゃないんだけど!!」



なに言わせんのよ。

私もなに流されてんだ……!



「そもそも人の話し聞かないで風呂場に駆け込んだのは雨野だよ?」