突然、左手をさらわれて鼓動が加速していく。
突っぱねることだって出来たのに。
「護衛だからね?」
フッ、と葵くんが微かに笑った顔を見たら、そんなことも出来ないじゃん……。
ひとり言い訳をしながらも、特になにも起きることなく学校に到着した。
「あのさ、私と葵くんの関係については、もちろん秘密だからね……?」
「そんなの当然じゃないの?護衛ってバレたら俺がいないとこで襲われるかもしれないでしょ」
なに言ってんの、と本日二度目となる呆れ顔で返された。
一応、確認しようとしただけだよ……!!
秘密厳守なんて当然だもん!
それに、葵くんを好きな女の子がたくさんいるっていうのに、バレたらそれこそ危険だ。



