「え。その男子の家が浸水したから、修復するまで泊めて~~とかそういうの?」


「海ちゃんこれは漫画の世界の話しじゃないんだけど……」


「昨日漫画で読んだのよ」


「……」


「じゃあ、どういうことなの?」



それは日曜日の夜に遡る。


私のお父さんは警察官で、勤務地が変わり単身赴任中。


ヘルニアと痛風という爆弾を抱えながらも日々、頑張っている。


お母さんは「子供がふたりいるみたい」と、ご飯支度や身の回りのことで、お父さんの元へ通っていたのだ。