【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



葵くんとこうして登校するなんて変な感じ……。


学校までの道のり、車道側は葵くんが歩き、辺りをチラチラ確認していた。



「あのさ葵くん……ちょっと、心配しすぎだよ。まだ、ストーカーされてるって確信があったわけじゃないし……」


「は?」



私がピタリと足を止めて言うと、葵くんはすぐにこちらへ振り返った。


確かに不審な手紙は届いた。

けど、直接なにかされたわけでも、不審な人物を目撃したわけではない。



「そ、そんな心配しなくてもいいよってこと……」



「なにいってんの?心配すんのなんて当たり前だろ」


「……っ、」



まさかこんな風にストレートに言ってくるとは思わなかったから、ビックリして声を詰まらせそうになる。



「だいたいこの先なにが起こるかわかんないだろ。だから俺がいんの」


「そうだけど……でも、最初から葵くんに守ってもらおうなんて思ってないよ……」



あぁ……ホント、可愛くない発言してる。


だけど、あんな手紙を送ってるような犯人に屈したくない。


葵くんがわざわざ来てくれたのは心強いけど、どんなことが待ち受けていたとしても、逃げたくないんだ。



「ふーん」


「な、なに……?」