【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



「これ食べていい?」



スマホをテーブルに置いてその場に座ると、カップケーキに気づいた葵くん。


コクコクと頷いたけど、本当はすごく動揺している。



「座れば?」


「あ……うん」



ぎこちない返事をしながら促された私はその場に座った。



「美味そう」



葵くんはリボンをほどいてカップケーキを見つめている。


そんな葵くんを見て頭の中がぐるぐるしている。


……上手く言えないけど、なんだろう。


……すごくもやもやしてて。



葵くんはあまり自分のことは話さない。


でも、普通に考えたって彼女がいてもおかしくはない……。