「で、雨野。俺の部屋ってどこ?」 「それなんだけど。実は、空いてる部屋がなくて……」 三人暮しの私の家。 和室は私の部屋、廊下を抜けるとお父さん達の寝室と、お風呂、トイレだけ。 「じゃあどこで寝たらいい?」 それが最大の問題だ。 「リビング……しか、ないかもです」 なんで私が遠慮してるのよ。 「わかった。護衛には調度いい」 あっさりした反応は予想外。 葵くんならあからさまな顔をすると思ったけど。 葵くんはキャリーケースを開いて荷物を出し始めた。