【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



* * *


あのあと、学年主任でもある梅澤先生が昨日の騒動の件を心配して教室へ入ってきた。



「お、おうっ……どうしたんだ、お前ら」



なんて……いつも顔面凶器の梅澤先生だってビックリしていた。


女子同士で抱き合ってたらそりゃビックリだよね?って、海ちゃんが私だけに聞こえるように言った。


ふたりで顔を見合わせて、私と海ちゃんは笑ったのだった。



そして、今は午前最後の授業の真っ只中。



「空、これ砂糖もっと足した方がよくない!?甘党代表者のわたしとしては、この少量は許せないレベル!」



いつから代表者になったのよ……。


調理実習で、定番メニュー、カップケーキを作っているんだけど。


容赦なく砂糖を流しこんでいく海ちゃんの姿を見て、なんだか嬉しくなる。


もちろん、砂糖は入れすぎなので阻止しなくてはいけない。