「どうしても嫌だったらその時は追い出してもいいよ」
「追い出す、なんて……」
そんな真似は出来ればしたくはないよ。
警察官としての誇りを持って仕事をしているお父さん。
そんなお父さんが一番信用を寄せている人が、悪い人だとは思えない。
「だから、その時まではちゃんと甘えてよ」
甘えるって……。
わかったのかよ、と葵くんが俯く私の顔を覗き込んできた。
「っ、」
あまりの近さに驚かされる。
それにこんなにたくさん葵くんが喋っているのも、頼りになる発言をしているのも、初めて見た私はやっぱり驚いてばかり。
「わ、わかった……」
1ヶ月……だし。
お母さんも落ち着いたら顔を見に来るって言ってたもん。
……あくまで、護衛。



