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「中学に入ってからは、事件のことを口にする人は減っていって……」
同じ小学校出身の人からは好き勝手に噂を流されたり、学校に来るなと責められることもあったけれど。
古い事件の話に飽きたのか、少しずつ口に出す人が減っていき、いつの間にかみんなの話題からも世間からも忘れられつつあった。
「───もう誰も、お父さんを傷つけないでほしい」
葵くんは私が全て話し終えるまで、ずっと手を握ってくれていた。
「……っ、あんなに苦しい思いをしたんだよ。なのに、どうしてまた…お父さんが苦しまなきゃいけないの……」
私は、無意識に葵くんの手を力いっぱい握り返していた。



