ゲラゲラ笑い転げる男の子を私は睨んだ。
「……なんにも、知らないくせにっ!お父さんのなにを知ってるの?勝手に……掲示板のことを信じるなんて……っ」
───ドンッ!
「うっ、うるせぇ!警察のくせに!本当は見捨てて、逃げたくせに!」
男の子は私を突き飛ばして文句を浴びせると、一目散に走り去っていた。
なんて恐ろしい世界があるのだろう。
どこの誰かもわからない人達が画面の向こうで嘲笑っている。
自分とは関係ない、と。
なにひとつ知らないくせに、真実か嘘かも分からないくせに。
身勝手に、お父さんを傷つけている。
画面の向こうの世界で、一方的に中傷され、消えることなくそれが残り続けるなんて。
どうして、全く知らない人間にこんなひどい仕打ちをされなくてはならないのか。
悔しくて、ただただ悲しかった。
それでも、そんな世界に負けることなく、お父さんは警察官としての仕事を続けている。
「こんなお父さんでも、まだ誰かを守りたいって思うんだ」
どんなに辛くても、苦しくても、お父さんは諦めなかった。
お父さんは、
いつまでも私のヒーローだ。



