【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



* * *


「待ってよー!お父さん!私も一緒に行くー!」



8歳の私にはまだ少し大きく感じるランドセルを背負って玄関を飛び出すと、お父さんの後を追いかけた。



当時、警察官のお父さんの勤務地は住んでいた場所からさほど離れてはいなかった。


駅から歩いてすぐに見える交番。


そこに勤務していて、時々、私はお父さんと一緒に学校までの道のりを歩いた。



「空、学校は楽しいかい?」


「うん!先生も優しいし勉強も楽しいよ!でも、男の子は……乱暴だから好きじゃない!」


「あはは。男の子はやんちゃだからなぁ」


「ドッジボールの時なんてね、女の子ばっかりにボール当ててくるの!乱暴で意地悪なんだよ!」



私は唇を尖らせてお父さんに主張する。