まるで誰かに見つけてもらうことを待っていたかのように、体育倉庫の壁一面を埋める悪意の言葉。
赤いペンキで書かれたその文字は、私の心を深くえぐった。
どうして、こんなことを……。
一体、誰がいつ、こんなひどいことをしたの?
「人殺しって、これマジな話しだったらやばくね?」
「つか……雨野の親父って警察官だって自分で言ってたよな?」
「大問題じゃないの?現役の警察官のくせにさ。てか、雨野さん……よく、平気で学校来れてたよね」
……違う、違うよ。
「私の、お父さんは人殺しなんかじゃない!」
そんな私のちっぽけな声はあっという間に掻き消されていく。



