「じゃ、じゃあその男子はなんのために来たんだろう?」
「んー。アレじゃないの!?ほら!空が気にしてた、例のストーカー!!」
「……っ!」
海ちゃんのストーカー発言を聞いたと同時、刺すよう視線が突き刺さった。
また、だ……。
またあの視線を感じる。
「どうしたの空?大丈夫?」
「うん……」
教室内を見回してもこちらへ視線を向けている生徒はいない。
廊下にだって、それらしき人物は見当たらなかった。
「まだ病み上がりなんだから無理はしないでよ?放課後は体育祭の練習もあるし。キツかったらわたしとダンスの練習でも見学してようね」
「……いや、海ちゃんは練習する側でしょ」
「しょうがないなぁ。今日はイケメン葵くんもいることだし、本気出すとするかー!」
そう言って海ちゃんはいつも通り趣味の動画を再生して見始めた。
~たった10分でキレッキレダンスが身につく方法~
海ちゃんってば、ホントは体育祭楽しみにしてるでしょ……。



