【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?



そんな笑顔を見せられたらなにも言えなくなる。



「俺が雨野のそばにいたいって理由じゃ、ダメ?」



さらに葵くんはどこまでも優しいことを言ってくる。


こうやって寄り添うような言葉をくれる。



「……ダメじゃない」


「じゃあいいよね。俺がそうしたかったってのもあるけど、ここに来てから頭ん中そのことばっかりだし?」


「そ、そのこと……?」



ゆっくりと葵くんへ視線を向ける。


そうすれば、同じように私を見つめていた葵くんの綺麗な瞳と目が合った。



「24時間、お前のことばっかり考えてるよ?」


「……っ」



葵くんの甘い声に体温がぐんっと上がった気がした。


もう……。


反則すぎる葵くんの言葉に、自分でも驚くくらいドキドキと胸が高鳴っていく。



恥ずかしくて、だけど……嬉しくて。