なにやら神妙な面持ちで会話している葵くんの横顔。
だけど、すぐに口許に笑みが零れた。
そんな葵くんを眺めているうちに不思議と先ほどまで胸を締めつけていたものが、すっとひいていく。
……安心する。
「あれ。起きたの?」
あっ。
電話を終えた葵くんがベランダからリビングへと入ってきた。
「……うん。おはよう、って。もう夕方だけど」
「ぐっすり眠れたみたいだな。熱は?」
「たぶん……もう、ないかな?頭も痛くないから」
……危ない危ない。
ここから盗み見ていたことに気づかれちゃったかもしれない。
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