ついにムキムキマッチョの金メダリストのDK(男子高校生)が来たのだ。


ピンポーンピンポーン。


図体はデカいくせになんてせっかちなマッチョなんだ……。


ドアが破壊される恐れるがあるので私は意を決して急いで玄関へと向かった。



「は、はーい……っ!!」


ゴクリ、と生唾をのみこんで、ドアを開けた。



「へ?」


「あ、やっと出た。荷物重いから早く入れてくれる?」


「……」



────キィ……

────パタンッ……



私はフリーズしたまま手だけを動かして秒でドアを閉めた。


ちょ、ちょっと待って……?


今、なんかいた気がするんだけど。


しかも、荷物って言った……?