「痛たたた……。」



頭を押さえると、白い包帯が巻かれている。


あたし…どうしたんだっけ?


不思議に思い、頭を触っていると声が掛かった。



「アリス…起きたか?」


「李斗…?あたし何で…」



分からなくて、李斗に聞こうとした。


だけどその瞬間、まるで走馬灯のように、駆け巡る記憶。


あぁ…そうか。


あたし先輩達に呼び出されて。