『おい、ちょっとツラ貸せや。』 そう言われて、着いてくること数分。 手に持ったままの牛乳ビンが重い。 ってゆーか……ちょっとツラ貸せって。 どこがちょっとなんですか? 長いんだよ。 こっちは腕が痺れてイライラしてるってのに。 「ねぇ、どこまで着いてけばいーのよ?」 「………。」 無視ですか? キレたくなるのを必死に堪える。