「お疲れ様でしたぁ〜」 「お疲れ様でーす!」 スタッフの明るい声。 あたしは笑いながら挨拶する。 「海鬼っ!」 「おう、お疲れ!」 海鬼を見つけて走り寄った。 スケジュール帳を開いて眼鏡をかけている。 午前中の仕事でスタジオに来ていたあたし。 海鬼はパタンとスケジュール帳を閉じると「学校行くぞっ」と微笑んだ。