「もう、何なのあいつ…。」 完璧に悪魔だよ、あいつは。 静かな廊下にあたしの影がポツンと一つ。 妙に納得しながらロッカーまでの廊下を歩いた。 生徒たちは皆、さっき鳴ったチャイムで教室に戻ってしまった。 「最近、あたし授業サボりすぎだなぁ…。」 いくら芸能学校だと言えど、単位くらいは取っておかなきゃヤバイ。 ロッカーの前まできて、一つ溜息をついた。