焦って少し震える手で、ワックスの蓋を閉じる。 「はいっ!できたよ。」 「……サンキュ。」 「………。」 「………。」 少しの沈黙。 何だか……気まずい。 和馬ってば、どうしちゃったのよ…? なんか今日おかしい。 「何で…そんな事聞くのよ。」 気がつけば、あたしはそう和馬に聞いていた。