「は?」 「だから瑠樺は女じゃねーよ」 「そ、それは知ってる」 「だったらなんだよ」 「お前ら本当に従兄弟かよ」 あーあ。さすが同じグループだ。 質問の内容も同じだなー。 ハルカは呆れ気味に言い争うふたりを後ろに屋上から教室へと向かった。 廊下では色んな人にジロジロ見られるし。 「はー。っ?」 ポケットに入れていた携帯がブルブルと震え始めた。 画面を見てみるとそこには「社長」と名前が出されている。