明日のためにパックをしないと……。
ハルカの心についた火は誰も止めることは出来ない。
可愛い薔薇柄の大きなポーチにメイク道具をどっさり入れる。
高いお母さんからプレゼントしてもらったアクセサリーも何個かバックに入れて登校する準備を終わらせた。
念入りに洗顔をし、いつもはしない朝パックをする。
「あら?気合いが入ってるわね」
「うん。絶対驚かせてやる」
「ふふ、私も少し見に行こうかしら」
「いいよ!着いたら電話して」
「分かったわ」
朝食を食べ終わり、いつものように学校に向かうと既に準備が始まっていた。
いつもなら林くんしかいないのに。
「橋本さん。早く着替えてくれる?みんなもう着替えてるんだけど」
周りを見ると猫や魔女、人魚など可愛いドレスを着た女子たちがいる。
その隣にはバンパイアやフランケンなどのようにかっこいい衣装を着た男子もいる。
手渡しされたドレスを見ると。
「なにこれ?」
「それがお似合いでしょ?」
ほかのドレスに比べて露出度が高くサイズが小さい。
肩はオフショルのように大きく開いており、背中も円状に空いている。
下はロングスカートになっているがレース生地で透けてる。



