「スカートの下だけどね」
やっと教室につき後ろのドアを開けると、中には3人しか生徒がいなかった。
それも特待生。
この学校のシステムは、芸能、学力、スポーツの3つがありハルカは学力で入学をした。
もちろん特待生だ。
「橋本さん。おはようございます」
話しかけてきたのは林くん。
真面目で、学年一位の学力。
だか、嘘だろ言いたいくらい運動神経が悪く天然なのでみんなから愛されている。
「おはようございます」
「早く勉強した方がいいですよ。いつ誰に抜かされるかは分からない」
「そうですね」
私はたしかに地味だ。
だけど、
別に仲間外しにされている訳では無い。
特待生で入ったから、同じ特待生から話しかけてもらえるし分からないところがあったらみんな聞いてくれる。
ただ、地味だから人目置かれているだけで。
私は席につき教科書を開き勉強を始めた。
教室に響くのはシャーペンの動く音だけ。
それ以外は何も聞こえなかった。