「ありがとうって、私じゃないの?」









「は?誰があんたなんかにあげるんだよ。お前みたいな遊び屋、大っ嫌い」








「なっ、」










「林、お前また百香を傷つけたら許さねーから」








「は、はい」










「あんたね、調子に乗らないで。パパに頼んだらあんたなんか潰せるんだからね」









「へー、してみれば?」











「っ、パパ!」











遠くで他の人と喋っていた高そうなスーツに身を包んだ男性がこちらに近づいてくる。









元カノの顔は勝ち誇ったような顔をしているがそんなことはどうでもいい。













「なんだね」








「パパ、瑠樺が私のことをバカにしてくるの」









「そうなのか」










「別にバカにはしていませんよ。本当のことを言っているだけで」







「うるさい!パパ、この人すぐに辞めさせて」








「それは無理だろ」









「なんで!」










「だって、あなたがたの会社は俺の会社より小さい。それに新しくユニットを組むって言うのに辞められたら困るでしょ」









「あぁ、そうだ。それにお前は俺に甘えすぎだ。自立しなさい」








「そ、そんな」