「うん。なんでユウが怒られたかわからない。」
「……良かった」
2人が話している途中、後ろでソワソワと男子たちがしている。
なんだと思い振り返ると。
「瑠樺、踊ってよ」
「見てみてー」
「踊って!」
「ショーがねーな」
そう言って瑠樺は次の新曲の1番の振りを踊ってよみせた。
ステップの難易度が高く、瑠樺も覚えるのに1ヶ月もかかった振り付けだ。
目を輝かせながら見ていた男子たちは終わると大きな拍手を送ってくれた。
「すっげ!俺もできるかな?」
「お前は無理だろ」
「そーゆーオマエモナ」
「ははは!大丈夫だって、みんなできるさ」
瑠樺が笑うと騒いでいた男子たちは口をつぐんだ。
何故か頬を赤らめて……。
「どうした?」
「い、いやなんでもないです」
「そう?あ、もうこんな時間だ。俺帰る」