あれ?少しほっぺが赤い。
もしかして……。
「好きなんですか?」
「えええええ!そ、そ、そ!んな!」
「慌てすぎですよ。好きなんですね。よかった」
「え?」
「実はね、百香が林くんと一緒にどっか行きたいって言ってるんですよ」
「ほ、ほんとですか?」
「はい。もし良かったら話しかけてあげてください」
「はい。」
林くんは、よほど嬉しかったのか勉強を辞めウキウキしながら外を眺めていた。
初々しい2人を見るのが待ちどうしい。
そう思いながら自分の席につくと今日は来ないはずの2人が登校してきたという噂が流れてきた。
早い時間だったからか、黄色い声援はなくヅカヅカとハルカの前まで歩いてきた。
「お前、名前は?」
「橋本ですけど」
「した」
「ハルカ」
「ハルカ、これ」
夜菜が手渡してきたのはなんとオシャレなメガネだった、
「なにこれ!黒縁メガネじゃない」
「黒縁メガネよりこっちが似合うだろ」
「いや、でも」
「いいからつけろよ」
渋々と、夜菜のメガネを返し貰ったメガネをつけてみると。
「やっぱそれがいい」



