主治医が急いで駆けつけ確認するとハルカの意識が戻った。











それからまた1ヶ月。








ハルカは、退院することになった。








長いあいだ眠っていたせいか力が入りにくそうだが、何も問題はなかった。






「ハルカ。」







「雷斗、ごめんなさい」








「っ、やめろよ。」









「私、雷斗のためと思って離れたのに苦しめてたなみたいで……」







最後の一言を言う前に、雷斗はハルカを強く抱き締めた。








「いや、悪いのは俺だ。俺はハルカを守れなかった。」








「そんなこと」








「ある。俺がもっと強ければ、ハルカをあんな目に遭わせることは無かった。」









「辞めて。それ以上自分を攻めないで」








そう言ってハルカは、優しく雷斗にキスをした。









「勝手だけど、もう一度私と、付き合ってくれませんか?」








「当たりめーだろ」