「瑠樺さん、準備お願いします」 「はーい」 強く拳を握り締めて、1歩を踏み出す。 もう、後戻りは出来ないか、ら。 「今日は俺たちのために来てくれてありがとう。」 「ココ最近みんなの前に出なかったのは、今日のためだったんだ」 2人の真剣な声に会場のみんなが息を飲む。 「「瑠樺!」」 2人の呼び掛けでハルカは、正面から出てくる。 ライトが照らされた瞬間、会場のざわめきが大きくなってくる。 「うそ」 「あれが瑠樺?」 「女じゃん」 「まじかー」