「え、あっはい。」 それからのことはよく覚えていなかった。 あっという間に待ち合わせの時間がやってきた。 急いで聖美の元へ向かうと腕を組んだ聖美が機嫌悪そうに立っている。 「あの、」 「遅いんだけど」 「ごめんなさい」 教室にいた時とは違う口調で、どこか恐怖を感じる。 「あんたさ、雷斗に近づこうとしてるけど、辞めてくれる?」