「いやいやいや。今ないと何も見えないんだけど」









「お前そんなに目が、」







「っ!」









雷斗と夜菜は急に喋るのをやめてハルカの顔を見て固まってしまった。








ん?なんだ?












それもそうだろう。








怒りのあまりハルカは前髪をどけ綺麗な顔を顕にしている。







誰もが見とれる美顔が晒されているのだから。








「おまえ、そんな顔してたのか」








「めっちゃ。可愛い」








「は?何言ってるの!メガネがをどうにかしてよ」








「あー、今日だけこれ付けとけば?」









夜菜がポケットから取り出したのは、如何にもオシャレな人がかけるメガネだった。







仕方なくかけてみると度は低いが十分に生活できそうだ。









「ありがとう」







「お前さ、その髪型と格好どうにかしろよ」








「やだ。」










そう言ってハルカは教室を飛び出して行った、










2人の頬が赤らめているのを知らず。














向かった先は日陰になっている庭のベンチ。