「っ、うるさい。僕は雷斗に嫉妬してるのに……」 「なんかいった?」 「ううん。なんでもない」 不機嫌なユウを横目に5校時目の授業が始まった。 相変わらず雷斗は机にふせて寝ている。 そんな雷斗を見ているハルカの口元は笑っていた。 なんで笑ってたんだろ? もしかして……。 「絶対無い」 「橋本さん。何がないですって?」 「げ!」 静まり返っていた教室にハルカの独り言が響いた。 「すいません、独り言です」 「そう。最近授業態度が悪いわよ」