ユウがトイレに行った隙に雷斗が目の前に立つ。
「おい。」
「な、なに?」
「今日、飯食うぞ」
「?」
「昼飯」
「え、百香と一緒に食べるんだけど」
「あいつは林と食べるだろ。いいだろ。遅れたら許さねーからな」
そういい、ハルカの言葉も聞かず自分の席へと向かった。
なんてジコチューなんだ!!!
午前中の授業が終わり、渋々雷斗のまつベンチへと向かった。
そこには、菓子パンを食べる雷斗の姿が既にあった。
「おせーよ」
「遅いって日直の仕事あったし」
「いいから座れよ」
「はいはい」
黙々と昼ごはんを口には運んでいるとやけに視線を感じ、横を見るとじっと雷斗がこちらを見ている。



